初心者でも簡単にWordPressのローカル環境を構築する定番アプリ

WordPress                

  公開日:2020年9月25日  最終更新日:2020年10月12日

今回はテーマをいじったり、プラグインを開発したり、新しいバージョンのWordPress、新しいプラグインを試す時など、非常に使い勝手の良いWordPressのローカル環境を構築する定番アプリ「Local」の始め方をご紹介します。

「Local」の良いところ・残念なところ

早速始め方、とその前にサッと「Local」の良いところ、残念なところを確認して、この先を読むか判断してください。

簡単で良いところ

  • 導入が簡単(アプリ1つインストールするだけ!)
  • ファイルへのアクセスはFinderやエクスプローラーでOK
  • ミドルウェアのバージョンが選べる(稼働後でもPHPバージョン、ウェブサーバーの種類は変更可能)ここ重要!!
  • 複数ホストを立てられる(立ち上げも簡単)
  • ローカルドメインが使える(.localとか.devとか)
  • ボタン1つでSSL接続可能
  • DB操作ツールも同梱されてる(いちいちphpMyAdminとか要らない)
  • Live Link機能で外部にも公開できる(ON・OFF可能)

知識・技術がいるけど良いところ

  • 各種ミドルウェアのコンフィグも変更できる

面倒・残念なところ

  • ルートフォルダ以外にWordPressをインストールすることが想定されてない。なので、インストール先をサブフォルダに変更するとLocalアプリから管理画面に直接飛べない(大した問題じゃない)
  • ApacheモジュールのデフォルトONが少ない?(.htaccessの内容次第では初回500エラー連発することも)
  • 初期インストールのWordPressバージョンが常に最新版に固定されている(ダウングレードは可能、詳細はWordPressローカル環境構築ツール「Local」のWordPressバージョン変更方法 WP CLI編をご覧ください。)

と、個人的には良いところの方が多く、残念なところも設定や運用で回避できる内容なので、断然オススメな訳です。

始め方

それでは始め方ですが、手順としては4ステップになります。

  1. アプリケーションのダウンロード
  2. アプリケーションのインストール
  3. 新規サイト作成
  4. 動作確認

アプリケーションのダウンロード

「Local」はアプリケーション形式で配布されていますので、公式サイト(https://localwp.com/)から自身のOSに対応した最新バージョンをダウンロードしてください。

ダウンロードは黄色の下線部分より
利用中のOSを選択。今回は「Mac」を選択
「Works Email」のみ必須です

「GET IT NOW」ボタンをクリックすると、Mac OSの場合はdmgファイルがダウンロードされます。
この時点での最新版は5.7.5で「local-5.7.5-mac.dmg」ファイルがダウンロードされます。

ちなみに「Local」は以下のOSに対応しています。

  • Mac
  • Windows
  • Linux – Debian based (Ubuntu, etc)
  • Linux – RPM based (Red Hat, Fedora, CentOS, etc)

アプリケーションのインストール

ドラッグ&ドロップでアプリをコピーするだけ

ダウンロードしたdmgファイルを展開し、Local.appをアプリケーションフォルダにコピーします。

コピーしたLocal.appを起動します。
初回はセキュリティチェックで以下のダイアログが出ることがありますが、そのまま「開く」ボタンを押してください。

セキュリティチェックのダイアログ

利用規約への同意を求められますので、下部のチェックボックスにチェックを入れて「I AGREE」ボタンをクリックします。

起動するとLocalの機能改善のためにエラーレポーティング機能を有効化してください。というダイアログ(英語)が出ますので、こちらはお好みで。

ダイアログを閉じた後は、3つほど告知がありますが、興味があれば読んでください。

右上の「X」をクリックすると、サイトが追加できる状態になります。

Localの初期状態

新規サイトの作成

さっそく新規サイトを作成してみます。
左下の「+」ボタン、または中央の「+CREATE A NEW SITE」ボタンをクリックします。

新規サイト立ち上げ画面

サイトの名称を入力してください。ここは日本語もOKです。
「ADVANCED OPTIONS」を展開している場合は、仮想ホスト名(上記では「local.local」)や実ファイルの保存場所(「~/Local Site/local」)、ブループリント(後述)の使用有無を選択可能です。
ここは上記設定で右下の「CONTINUE」ボタンをクリック。

続けて環境の選択

サイトを動作させる環境を選択します。
初期設定だと、PHP7.3.5、ウェブサーバーはnginx、MySQLは8.0.16になっています。「Custom」を選択すると、それぞれを個別に選択出来る様になります。

環境の選択肢

初期設定だとPHPが少し古いのでPHP7.4.1を選択し、今回は以下の環境にてサイトを立ち上げます。

今回の環境

PHP7.4.1は現在の環境にインストールされていないので(「↓」アイコンが表示される環境はダウンロード&インストールが必要)、この後のプロビジョニングの途中でインストールされます。

最後にWordPressのインストール情報を登録

最後にWordPressの管理者アカウント作成のための情報を入力し、「ADD SITE」ボタンをクリックするとプロビジョニングが始まります。
「ADVANCED OPTIONS」を展開するとマルチサイトに関する設定も可能です。

まず現環境に不足している「PHP7.4.1」がダウンロードされます

いよいよプロビジョニング開始!

仮想環境のプロビジョニング中

仮想環境の準備、WordPressのインストール、初期アカウントの設定までを全自動で行ってくれます。
ちょっと時間がかかります。PC性能にも影響すると思いますが、2〜3分ほど。

システム管理者のパスワードが必要

プロビジョニングの途中で管理者パスワードを要求されるので、パスワード入力して、「OK」ボタンをクリック。
あと少しで完了です。

プロビジョニング完了

全ての作業が完了して、新規サイトが起動した情報がこちら。
左サイトバーにLocal Sitesとして作成したサイト名が並びます。
サイト名の右に緑のが表示されているサイトは起動中です。
この緑のをクリックするとそのサイトを停止できます。

右側には、そのサイトの各種環境情報などが表示されます。

動作確認

右側上寄りの「ADMIN」と「VIEW SITE」ボタンをクリックするとこのサイトのWordPress管理画面とフロント画面が表示されます。

あとは、通常のWordPressと同様です。

ローカルで構築してますが、ネット経由のプラグインインストールやアップデートも普通に動きます。

注意点

1つ注意点として、構築されるWordPressは英語版がインストールされていますので、一度管理画面にログイン後、「Settings」→「General」から「Site Language」を「日本語」に、「Timezone」を「Tokyo」に変更しましょう。

補足

「Local」のバージョンについて

ちなみに、初回起動のみ、ミドルウェアなどのインストールが走る場合があります。
実は私の場合、現時点の最新版5.7.5をインストールする前に、3.3.0をインストールして使用していましたので、少し挙動が違うかもしれません。

また、3.3.0と5.7.5は互換性が無く、全く別のアプリとして起動します。
アプリ名も3.3.0の頃は「Local by Flywheel.app」で、5.7.5とは異なります。
5.x系から「Local.app」に名称変更したみたいですね。

どうしてもPHPの旧バージョンが必要などの場合、旧Local by Flywheel.app(バージョン3.3.0)を利用すると、サイト作成時に選択できるようになります。
必要な場合はこちらからダウンロードできます。

https://localwp.com/releases/3.3.0

ただし。同時起動はNGです。
アプリ自体は起動できますが、サイトを起動してもアクセスできませんので、ご注意ください。

ブループリントについて

新規サイト作成時に「Create site From blueprint」を利用すると、予め必要なプラグインやテーマをインストールした状態のWordPressをセットアップすることができ、開発環境構築の手間を少なくすることができます。

「Local」を断然オススメする理由

  1. インストールが簡単
  2. ディスク容量が許す限り幾つでも環境が作れる
  3. 各環境のミドルウェアの種類やバージョンを選択できる

1.インストールが簡単

今回この解説を作成するために結構時間を使いましたが、実際にローカル環境を構築するだけなら、10分もあれば十分です。

2.ディスク容量が許す限り幾つでも環境が作れる

今回立ち上げた新規サイトの初期容量は52.2MB程度です。
これで、サイトデータとDBデータを含めた量です。
初期のWordPress単体で52.1MBほどあるので、そのほとんどはWordPressのファイルです。
実際にはここから各種プラグインをインストールしたり、カスタムテーマを入れたり、画像をアップロードしたりするので増えていくと思いますが、ディスク容量次第です。

3.各環境のミドルウェアの種類やバージョンを選択できる

データベースに関しては変更できませんが、「Web Server」と「PHP version」は過去に作った環境でも変更が可能です。
変更する度にプロビジョニング処理が走りますが、かかって1、2分。
特にレンタルサーバーより新しいバージョンのPHPを試せるのはありがたいです。